なるほど韓国31「今までは「割り勘」の習慣がなかった」

伝票の奪い合い

学校や会社の先輩・後輩、年齢の違う人たちが一緒に食事をするときは、目上の人が勘定をするのが一般的かも。
これは年下の者が目上の人を敬う一方で、年上の人は年下の者の面倒を見てあげるという儒教思想に基づく考えだ。
とはいっても、いつも支払う人が決まっているわけではなく、その場の雰囲気で決まることもあり、会計の時に伝票の奪い合いになったりする。
割り勘が当たり前の日本人からみると、韓国の「おごったり、おごられたり」という関係が心の負担にならないのか心配になるが、韓国の習慣がもともとそうなので、誰もがうまく会計を仕切っている。




とはいえ、最近では韓国でも若者を中心に割り勘が少しは増えてきた。
「合理的で便利だ」
そう言う人もいる。
若者たちがもっと歳を重ねたら、韓国の食堂でも「ダチペイ」が普通に見られるかもしれない。

文=康 熙奉〔カン・ヒボン〕
構成=「歴史カン・ヒボン」編集部

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