貞明公主の波乱万丈の人生10「晩年」

心が広い女性

国王の思惑に翻弄された人生。その中で数々の苦難を経てきた貞明公主は、息子たちに
「人の過ちに寛容であること」「人の道にはずれないこと」「一族が仲良く暮らすこと」を言い含めている。
残された文からは、心が広い女性の姿が想像できる。
その貞明公主は1685年に亡くなっている。
享年は82歳。朝鮮王朝の数多い王女の中でも特別なほど長寿であった。




弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)はわずか8歳で光海君(クァンヘグン)の一派に殺されている。
そんな弟の分まで貞明公主はしっかり生きたのである。

(終わり)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

貞明公主の波乱万丈の人生1「誕生」

貞明公主の波乱万丈の人生2「悲劇」

貞明公主の波乱万丈の人生3「才能」

貞明公主の波乱万丈の人生7「危機」

貞明公主の波乱万丈の人生8「苦難」

貞明公主の波乱万丈の人生9「善行」

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る