中宗(チュンジョン)の息子の仁宗(インジョン)は孝行息子の鑑!

異母弟が即位

文定王后の頭の中には、我が子を王位につけることしかなかった。
その末に、文定王后は一体、仁宗に対して何を企んだのであろうか。
可能性が高い、と見られているのが毒殺である。朝鮮王朝の歴代王には「毒殺されたのではないか」という疑惑がかなりあるが、それらは噂にすぎないものも多い。しかし、仁宗の毒殺説だけは信憑性がある。




なにしろ、文定王后には明確な動機があった。
こんな継母を持ったことが仁宗の不運であった。
彼は即位から8カ月後の1545年に亡くなった。
仁宗には子供がいなかったので、異母弟の慶源大君が12代王の明宗(ミョンジョン)として即位した。
文定王后は願いどおりに我が子を王にできた。おそらく、血がつながっていない仁宗を毒殺するという残忍な方法によって……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

朝鮮王朝の中宗(チュンジョン)はどんな国王だったのか

仁宗(インジョン)!毒殺された可能性のある王

文定(ムンジョン)王后!仁宗(インジョン)を毒殺した(?)冷血な継母

中宗(チュンジョン)はなぜ文定(ムンジョン)王后の悪行を止めなかった?

文定(ムンジョン)王后に翻弄された明宗(ミョンジョン)!朝鮮王朝全史13

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る