張禧嬪(チャン・ヒビン)がついに王妃に成り上がった日!

実家に帰された王妃

高官たちは粛宗の気を静めようと説得を試みた。しかし、粛宗の感情は高ぶるばかりだった。
「嫉妬するだけでなく、中宮は余をだまそうとした。余にこれ以上、いったい何ができるというのか」
こう述べた粛宗は、問答無用で仁顕王后の廃妃を決めた。




多くの反対の声が挙がったが、粛宗は意に沿わない高官たちを処罰し、強引にこの決定を押し通した。
ただ、高官にしても市井の人々にしても、「粛宗が仁顕王后を廃妃にした背景には張禧嬪の策略があったはずだ」と思っていた。
粛宗に寵愛されていることを利用して、張禧嬪が強引に仁顕王后を宮中から追放したも同然だった。
結局、王妃から庶民に格下げとなった仁顕王后は実家に帰された。
(ページ3に続く)

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