燕山君(ヨンサングン)/朝鮮王朝おどろき国王列伝11

ひどくなる一方の乱行

母の死の事実を知った燕山君は、あまりの怒りと悲しみで一晩中泣き続けた。その涙をぬぐった彼が一番最初にしたことは、母を復位させることだった。それは父である成宗の決定を否定する行為であり、宮中では反対する声が多くあがった。しかし、燕山君は耳をかさなかった。
それだけではなく、母の死に関わった者、傍観した者、母の復位に反対する者の官職を剥奪し、片っ端から首をはねた。この命令は死者も例外ではなく、墓をあばき生者と同じことをした。




以後も、王の乱行がますますひどくなった。
1506年、国を憂えた重臣たちが反乱を起こし、燕山君は王位を奪われた。代わって、燕山君の異母弟が後継者となった。それが11代王の中宗(チュンジョン)である。
王位を追われた燕山君は、島流しとなった。
その2カ月後に、燕山君は急死した。病没と伝えられているが、あまりに早すぎる死は様々な憶測を生んだ。
燕山君はあまりに多くの怨みを買っており、復讐によって毒殺された、と考えても不思議ではない。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

張緑水(チャン・ノクス)!暴君を意のままに操った悪女

張緑水(チャン・ノクス)の誘惑!朝鮮王朝三大悪女に迫る1

燕山君(ヨンサグン)の悪行!朝鮮王朝の重大な事件簿1

朝鮮王朝実録が記した燕山君(ヨンサングン)の追放と中宗(チュンジョン)の即位!

中宗(チュンジョン)が即位!朝鮮王朝全史10

ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る