朝鮮王朝の王と王妃/どちらが長生きしたのか

ともに短命だった国王夫婦は?

王妃の中で一番長生きしたのは誰か。
それは、端宗の正妻だった定順(チョンスン)王后だった。
端宗が世を去ったあと、苦難に満ちた生活を送ったのだが、それでも81歳まで生き続けた。
よほど身体が丈夫だったと思われる。




一方、もっとも短命だった王妃は誰か。
それは、8代王・睿宗(イェジョン)の妻だった章順(チャンスン)王后で16歳で世を去っている。
夫の睿宗も19歳で亡くなっている。
二人はとても短命な夫婦だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』

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