高宗(コジョン)の父と閔妃(ミンビ)の争い!朝鮮王朝全史26

欧米列強の脅威

国力の強化をめざして行なった鎖国政策も様々なトラブルを起こした。天主教(カトリック)への弾圧強化もその一つだ。
興宣大院君は1866年から多くの教徒を殺害した。
その中にはフランス人の神父が9人いた。
その報復としてフランス政府は軍艦7隻と1千名の兵士を1866年に朝鮮半島に送りこんで、首都の漢陽(ハニャン/現在のソウル)から近い江華島(カンファド)を一時占拠し、朝廷側を震撼させた。




フランスがようやく撤退した2カ月後には、通商を求めたアメリカの商船ゼネラル・シャーマン号が朝鮮王朝の軍艦と衝突して沈没する事件が起こった。
アメリカは5年後の1871年に朝鮮王朝に対して損害賠償と通商の許可を求め、軍艦5隻を率いて江華島に侵入した。
これによってアメリカと朝鮮王朝の関係は悪化し、興宣大院君は鎖国制度をより一層強固にしていった。
しかし、彼の強引な政策は、反対勢力を勢いづかせてしまう。その先頭に立ったのが、高宗の妻として王宮に入った閔妃(ミンビ)だった。(ページ3に続く)

憲宗(ホンジョン)と哲宗(チョルチョン)の不幸!朝鮮王朝全史25

なぜ景福宮(キョンボックン)は273年間も放置されたのか?

イ・ヨンの父・純祖(スンジョ)の苦悩!朝鮮王朝全史24

世子の「イ・ソン」と言えば思悼世子(サドセジャ)のこと!

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る