優秀な逸材を世に出した制度
科挙はもともと中国の各王朝で採用されてきた官僚登用試験のことだ。
これを光宗は朝鮮半島でも大々的に導入しようとして、その整備に尽力した。
その結果、科挙は人材の活用という面で高麗王朝に大変革をもたらした。
それ以前は、豪族たちが重要な官職を独占していて、たとえ能力があっても豪族以外の人たちは頭角を現すことができなかった。
しかし、科挙の制度がきちんと整備されたおかげで、有能な人たちが日の目を見るようになった。
やはり、国をうまく治めていくためには、政治力に優れた逸材が欠かせない。その逸材を広く見つけ出したのが科挙であり、この制度があるおかげで、優秀な人たちが次々に世に出てきた。
それは、高麗王朝だけではなかった。
後の朝鮮王朝でも科挙の制度が重要視され、すべての高官たちは科挙に合格して出世を果たしている。(ページ3に続く)
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