イ・ヨン/孝明世子(ヒョミョンセジャ)はどのように亡くなったのか

病状が急変

5月5日、治療チームの中に丁若鏞(チョン・ヤギョン)が加わった。
丁若鏞といえば、朝鮮王朝の後期を代表する思想家で名著が多い。なによりも、漢方薬の知識も凄かった。
『雲が描いた月明り』でも世子が丁若鏞にいろいろと教えを受ける場面が出てくるが、現実の世界で丁若鏞は病床の孝明世子を診察し、重大な事実を知ってしまった。




それは、「孝明世子の命がまもなく尽きる」ということだった。
しかし、丁若鏞は冷静さを保って薬院の人に言った。
「症状に合う薬が私のところにあります。人をやって、すぐに取り寄せなければなりません」
そう言った丁若鏞だったが、彼の家は王宮からあまりに遠かった。薬を取り寄せている間に孝明世子の病状が急変し、5月6日に亡くなった。
熙政堂は悲しみに包まれた。あまりに早い21歳の死。誰もが朝鮮王朝の未来に希望を持てなくなってしまった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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