『オクニョ』を10倍楽しむ豆事典3「朝鮮王朝の儒教」

原則は「崇儒抑仏」

儒教が隆盛となる一方で、仏教は迫害された。
これを歴史的には「崇儒抑仏」と言う。
仏教寺院は町中から追放され、かろうじて山中で生き残った。韓国では今も都市に仏教寺院がほとんどなく、大半が山中にあるのだが、これは朝鮮王朝時代に迫害された名残である。




それでも、朝鮮王朝時代になんとか仏教は生き残った。特に、王族の中に仏教を深く信仰する女性が多かった。『オクニョ 運命の女(ひと)』に登場する文定(ムンジョン)王后もその1人だ。
彼女は国教に反した仏教を信奉したばかりでなく、怪しげな僧侶と男女関係まで持ったと言われている。
朝鮮王朝の「崇儒抑仏」という原則も、陰の女帝として君臨した文定王后には通用しなかった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

『オクニョ』を10倍楽しむ豆事典4「朝鮮王朝の垂簾聴政」

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

明宗(ミョンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

尹元衡(ユン・ウォニョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る