貞明公主はどんな性格の王女だったのか

貞明公主について紹介している『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/実業之日本社発行)

婚期が大幅に遅れた

王子であれば、王位の継承権を得られる場合があるが、王女ならば絶対に継承権を得られない。
普通の王女は、10代なかばまでに名家の御曹司と結婚して、王宮の外で静かに暮らすというのが通常のしきたりだった。
しかし、貞明公主の場合はかなり異例だった。




彼女は10代のほとんどが軟禁状態になっていた。光海君によって、母の仁穆(インモク)王后と一緒に離宮に幽閉されたからだ。
1623年、光海君が廃位となって仁祖が即位したことで、仁穆王后と貞明公主の幽閉が解かれた。
そのときに、貞明公主は20歳になっていた。
王女としては完全に婚期が遅れてしまっていた。それも、幽閉されていたので仕方がなかった。
(ページ3に続く)

7男1女を育て82歳まで生きた貞明公主(チョンミョンコンジュ)の人生!

解説!貞明公主はなぜ大地主になれたのか

貞明公主!結婚式での有名なエピソード

貞明(チョンミョン)公主は晩年をどう過ごしたのか

光海君(クァンヘグン)と綾陽君(ヌンヤングン)と貞明(チョンミョン)公主

固定ページ:
1

2

3 4

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る