日韓近世史が面白い!〔朝鮮出兵後の国交回復(前編)〕

罪人の陳述

朝鮮王朝は驚いた。想定よりずっと早く日本側が対応したからだ。
しかし、罪人に関しては、偽者であるとすぐにわかった。取り調べの段階で2人の罪人があらいざらいをぶちまけていたからだ。
「朝鮮王朝実録」の1606年11月17日の項には、罪人の陳述が次のように記録されている。まずは、麻古沙九(37歳)の発言から。

俺は対馬の人間です。壬辰年(1592年)に藩の家臣の使用人として釜山の船着場にいただけで、都には行ったこともなく、陵も荒らしていません。ただし、罪をおかして対馬の田舎に逃げていたところ、去る10月8日の夜につかまり、ここに引っ張りだされてきたわけです。いったい、何を知っているというのですか。どうやって、知りもしない話をしゃべることができますか。もし誓約することを許してもらえるなら、3日以内に死ねという誓約でも固く守ってみせます。俺が抱えている事情はきわめて曖昧だけど、対馬に一度帰してくれるなら、またここに連れてこられて死んだとしても恨みはありません。

このように、麻古沙九は陵墓荒らしの犯人であることをきっぱりと否定した。(ページ5に続く)

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