日韓古代史が面白い!〔仏教伝来(前編)〕

仏教排斥の動き

屋敷に戻った蘇我稲目は、仏像を安置して、百済の使者から教わったとおりに拝み続けた。
後には小さな寺まで造り、蘇我稲目は仏道を究めようとした。
折り悪く、疫病がはやって若死にする者が続出した。
批判の声を強める物部尾輿は、欽明天皇に上訴した。
「臣が反対しましたが、聞き入れられず、世に病死が増えました。あの仏を早めに捨てて、世を平穏にすべきではないでしょうか」
欽明天皇も賛意を示した。
物部尾輿はすぐに蘇我稲目から仏像を取り上げて、難波の堀江に捨てた。さらには、見せしめとして寺に火をつけた。
不思議なことが起こった。
晴天で無風だったのに、宮の大殿に火事が起きた。
仏がお怒りになったのだろうか。
それから半年ほど後のことである。
河内の国から報告があった。
「海中から、仏教の礼拝時に奏でるような音がしてきます」
欽明天皇は使者を送って調べさせた。
すると、海中から光り輝くクスノキが発見された。
欽明天皇はそのクスノキで仏像二体を作らせた。物部氏の猛反対にもかかわらず、仏教を邪神とみなしていないのだ。何よりも、当時の大陸で普遍的に信仰されているという事実を重んじた。
(中編に続く)

文=康熙奉(カン・ヒボン)
出典/『宿命の日韓二千年史』(著者/康熙奉〔カン・ヒボン〕 発行/勉誠出版)

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