日韓古代史が面白い!〔仏教伝来(前編)〕

2大勢力の対立

欽明天皇や側近の者たちは金色に輝く釈迦像を見て感動した。
それでも、欽明天皇は慎重に言葉を選んだ。
「余は今までこのような法を聞いていなかったのだが……。ここに集まった諸臣たちよ、西からもたらされた仏は、いまだ見たことがないほど端麗の美をそなえているが、果たしてこれを祀るべきかどうか」
欽明天皇は側近たちに意見を求めた。
すぐに口を開いたのが蘇我稲目(そがのいなめ)だった。
「西の国々ではどこも礼拝しています。我が国だけが、どうして知らないままで済ませられるでしょうか」
賛成する蘇我稲目に異議を唱えたのは物部尾輿(もののべのおこし)である。
「帝が世の主としてあられるのは、この地の神を春夏秋冬に祀られておられるからです。外来の神を拝むことになりますと、我が神のお怒りを受けることになりかねません」
政権を支える2大勢力の意見が真っ向から対立した。
欽明天皇は蘇我氏と物部氏の間をとりもちながらも、やや蘇我氏寄りの判断をした。
「稲目に授けるゆえ、試しに拝んでみたらどうか」
蘇我稲目は喜び、仰々しく平伏した。(ページ3に続く)

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