日韓古代史が面白い!〔仏教伝来(中編)〕

 

蘇我氏と物部氏の間で起こった仏教の受容をめぐる対立は、数10年も続いた。つまり、ヤマト政権の主導権をめぐる争いの中で、仏教が一番の争点になったのだ。治世は欽明天皇、敏達天皇、用明天皇へと移った。この用明天皇が在位2年足らずで世を去ってから、その後継者をめぐって蘇我氏と物部氏の対立が一層激しくなった。

蘇我氏の人たちも、この甘樫丘の頂上によく登ったと推定されている

蘇我氏の人たちも、この甘樫丘の頂上によく登ったと推定されている

蘇我氏と物部氏の戦い

蘇我馬子(そがのうまこ)は、蘇我氏の血を引く王族を王位につけようと先手を打った。窮地に陥った物部守屋(もののべのもりや)は、本拠地の河内にいったん退いて、次の決戦に備えた。
攻める蘇我氏、守る物部氏。
物部守屋は師弟と兵士を集めて稲で砦を築いて防御を固めた。そのうえで、上から蘇我軍をめがけて激しく矢を射った。雨のように降ってくる矢におそれをなして、蘇我軍は三度も退却せざるをえなかった。
蘇我氏の側についていた厩戸(うまやど)皇子は、後ろから戦況を見ていて思わずつぶやいた。
「この戦は負けるかもしれない。願をかけなければ……」
厩戸皇子は霊木と称される木を切って四天王の像を即興で造り、束髪の上に載せた。
「この戦、ぜひ私どもに勝たせてくださいませ。願いが叶いましたら、かならず寺塔を建てます」
一心に祈る厩戸皇子。その姿を見ていたら、蘇我馬子も、仏に祈らずにはいられなかった。
「我らをお守りください。勝たせてくださったら、寺塔を建てて三宝を広めます」(ページ2に続く)

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