奇皇后の生涯!高麗王朝の怪女(前編)

 

韓国時代劇『奇皇后』ですっかり有名になった高麗王朝時代の怪女……それが奇皇后だ。高麗王朝を屈伏させた中国大陸の大国「元」の皇后になるという快挙を達成した女性の波瀾万丈な人生を振り返ってみよう。

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早婚の風習もできた

10世紀に建国して朝鮮半島を統一していた高麗王朝にとって、一番の屈辱は中国大陸を支配した元に攻められて、13世紀に屈伏したことだ。以後、高麗王朝は元に服従することになり、さまざまな干渉を受けた。
支配される側になった高麗王朝は、元から多くの貢ぎ物を要求された。




金銀財宝、駿馬、特産物などが多かったが、特に屈辱的だったのが「貢女(コンニョ)」である。これは、貢物として捧げられる女性のことを意味している。
元の貢女要求は記録に残っているだけでも50回以上もあり、元の皇族や貴族が個人的に要求することも多かったという。
貢女問題は高麗王朝にとって大変な弊害であり、娘を貢女にさせまいとして社会全体で早婚の風習ができるほどだった。(ページ2に続く)

奇皇后の生涯!高麗王朝の怪女(中編)

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